冷却・乾燥システム

完全に皂化反応を終えた石けんスラリーは、冷却固化システムおよび真空乾燥システムを用いることで、生産ラインにおける二次加工に適した石けん顆粒へと変換されます。

冷却固化システムは、冷却循環の原理に基づいて運転され、石けんスラリーは熱交換を行いながら固化されます。本工程では、スラリーをロールおよびプレスによって薄膜状に成形すると同時に冷却し、シート状に成形します。これらのシートは造粒機へ搬送され、二次冷却および排出管を通じた押出工程により、石けん顆粒が生成されます。

真空乾燥システムは、高温・低圧環境下における水分の蒸発特性を利用し、石けんスラリー中の水分を迅速に除去します。スラリーは熱交換器を経て真空塔内へ導入され、ノズルによって塔内壁面に噴霧されます。これにより余剰水分の除去および冷却が促進されます。塔内のスクレーパーにより石けんシートが剥離され、造粒機へ落下し、二次冷却および排出管を通じた押出工程を経て、石けん顆粒として仕上げられます。